『her ~世界でひとつの彼女~』 | 灯りをともそ★ろうそく屋日記

『her ~世界でひとつの彼女~』


映画館が混雑する夏休みになる前に、観てきた1本。

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her~世界でひとつの彼女~


『マルコビッチの穴』『かいじゅうたちのいるところ』のスパイク・ジョーンズが
監督と脚本を手掛けた、近未来のラブストーリー。

長年連れ添った妻と別れ、
傷心の日々を送っていた男セオドア(ホアキン・フェニックス。故リバー・フェニックスの弟!)が
興味本位で使い始めた人工知能型OSのサマンサに惹かれはじめて…。



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風景やさりげない部屋のしつらいなどの映像の美しさと、
音楽(Arcade Fire)の心地よさは、特筆じゃなかろかと。


OS・サマンサの声を演じたスカーレット・ヨハンソンが、いい感じ。
声だけの出演で、どこぞの映画賞で主演女優賞をとったのも、納得。
ワタシ的には、自然体のエイミー・アダムス(セオドアの友人役)がよかったな~。

この前観た『チョコレートドーナツ』も
邦題がなかなかいいなぁ、と思ったのだけど
この『her』(原題そのまま)に添えられた邦題が
ラストへのトラップのようで、おもしろいです。
(ひと昔前は、ホントひどい邦題が多かったのにね~。)


OSと恋に落ちる設定から、相当イタい映画なんじゃ…ってことはなく。
確かに途中、あららら、なんてなことはありますが にひひ 
細かいところにつっこむのは野暮というもの、
ちょっと切ないけれど、ほんのり温かなものが残る、大人の寓話でした。